佐田岬半島について

濃密で大らかな、
自然と人の営み。
ここにある「当たり前」は
なにもかもが特別。

  • 二つの海に挟まれ延々約40㎞。
    唯一無二の感動が広がる。

    瀬戸内海と宇和海、二つの海の間にのびる、日本一細長い半島・佐田岬半島。その特異な地形が織りなす自然は、地質学や海洋学など学術的な視点からも注目されるほか、半島の先端部から腹部にかけては、「瀬戸内海国立公園」や「佐田岬半島宇和海県立自然公園」に指定されているエリアも多くあります。

  • 独特の地形を生かした
    岬人の知恵と開拓精神。

    佐田岬半島の歴史は縄文時代に始まり、鎌倉時代以降は五輪塔などさまざまな石造物が建てられ、戦国時代になると松森城などの山城も作られました。江戸時代には漁業が盛んで、海上交通の要衝としても栄えます。明治以降は銅鉱山の開発ラッシュで賑わい、戦時中は先端部が要塞地帯になりました。戦後は柑橘栽培が盛んになり、国道バイパスも通って人々の往来は海から陸へと移りました。この半島の細長い地形と、四国と九州をつなぐ地勢を生かして、各時代の荒波を乗り越えながら現代まで歩みをつないだ岬人の息吹を感じてください。

  • ポツンと四国の最西端。
    だからこそ、変わらず残った宝物。

    半島内に点在する55の集落では、集落毎に独自の民俗行事や祭りが今も根付いています。特にお盆行事は、各地で個性的な行事が行われ、その多彩さから平成22年、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれました。また、伊方杜氏や、裂き織りに代表されるものづくり文化も多彩です。古くからつづく海士漁や、現在の主要産業である柑橘栽培、日常で使われることばなど、身近な暮らしの中にも佐田岬半島ならではの伝承を見ることができるので、ぜひ注目してみてください。

博物館の使命

  • 佐田岬半島で代々暮らしてきた先人たちの生き様を記録し後世に残し伝えます。
  • 佐田岬半島ではたらく人々に、地域の活力につながるきっかけを提供します。
  • 佐田岬半島で生まれた若者たちのふるさとへの誇りと愛着を醸成します。
  • 佐田岬半島を訪れた人に、地域の特性と魅力を伝えることでおもてなしいたします。

「伊方町地域博物館基本構想」より